マンションの歴史について知識を深めたいと思います。ご存じかもしれませんが、共同住宅を「マンション」と呼ぶのは日本独自の文化です。マンション(Mansion)の本来の意味は豪邸を指します。たまたま、日本のマンション業者が、集合住宅に高級感を持たせるために「マンション」という名称を使用したのが始まりです。それでは、日本に分譲マンションが登場したのはいつごろでしょうか?その歴史は意外と浅く、1956年の「四谷コーポラス」が鉄筋コンクリートの共同住宅を分譲住宅として販売した最初だといわれています。これが我が国におけるマンションの始まりです。その後、1962年に区分所有法が制定され、購入者の権利が法的に整備されました。それを受けて、1968年に大京観光(現・大京)が、「ライオンズマンション」の分譲を開始しました。それでも、まだ、日本では一戸建てのニーズが圧倒的に高いのが現状でした。マンションが社会的に認知されるようになったのは、1970年代以降です。折しも、日本社会では、郊外の一戸建てに住んでいた高齢者らが利便性のため都心に移住したり(Jターン)、単身者世帯や長期出張型の勤務形態が増加したりするなど、生活形態が多様化してきました。この多様化する生活形態に適応しやすいという理由から、マンションが選ばれたのです。また、土地面積が狭い日本の事情も、マンションに有利に働きました。「四谷コーポラス」が登場してから半世紀以上が経ち、今では都心部を中心に超高層マンションが林立するなど、マンションも大きく進化してきました。そして、都市生活とマンションは切り離せない関係になってきているのです。
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